この国を出よ (小学館文庫)
大前 研一, 柳井 正
小学館 (2013-01-04)
ISBN:9784094087918
535円
購入:2017年12月29日 535円
読了:2017年12月29日
★★★☆☆
オーディオブックで読了。

割と辛辣に日本の現在、政治、若者をぶった切っていって、このままだとヤバイよという警鐘をならします。時期的に民主党政権下、割と政治経済が混乱している時期でもあったので、尚のこと悲壮感があります。

国の借金増えすぎて破綻するよ、日本は衰退する方向だから世界に打って出ないとヤバイよ、所得税と法人税ゼロにして、投資や人材呼び込まないとヤバイよみたいなことが書かれています。何よりそういった国家戦略を打ち出せない政治がヤバイよ、、と。

最近とみに思うのは、日本って国内市場がそれなりにあるし、貿易収支も黒字だし(まぁ、最近まで赤字になってましたが)で、結局ある程度の雇用は国内だけでまかなえるというか、むしろ人手不足なぐらいで。

海外でグローバルに活躍するような人材が受けている教育と比べて、日本の教育水準がどうなのかは正直よく分からないのですが、アメリカに留学する学生の数が相対的に落ち込んでいることは確かで、やっぱりそういう所に貪欲に学びにくる中国やインドの学生には相対的に優秀な人が多いのは確かかなと。

個人的には、日本という国の国益を考えるなら、優秀な人材が海外のグローバル企業に行ってしまって、日本のグローバル企業が相対的に落ち込むのもなぁ・・という短絡的な思考に行ってしまうわけですが・・・最後の一文

この本のタイトルである「この国を出よ」は、若者は日本に早く見切りをつけて世界へ飛び出せというワンウェイのものではありません。ここで紹介したように、世界という道場で武者修行を重ね、どこにいてもリーダーシップを発揮できる力をつけておけば、再び日本にチャンスの風が吹いてきた時に、帰国した彼らが今の日本を根本から変え、復活させる原動力になるに違いありません。それを期待するツーウェイの意味を「この国を出よ」に込めています。


という点でなるほどなーと思った次第です。

個人的には若者だけでなくて、会社組織を動かしつつある僕ら世代も、海外で戦える能力を磨くべきだろうし、日本の側から世界に打って出る意志決定や戦略を練れば良いんではなかろうかと。

そういうことを、考えさせられる、刺激的な本でした。
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