ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション
ジェフリー・ムーア
翔泳社 (2006-05-16)
ISBN:9784798111216
2,160円
購入:2017年12月30日 2,160円
読了:-
★★★★☆
オーディオブックで読了。

所謂我々システム屋の世界でいう「スクラッチ開発(コンプレックスモデル)」「パッケージビジネス(ボリュームオペレーション)」という大きな軸の間で、市場の成熟度や自社のアセット?スタンスごとにどういった戦略を採るべきかが描かれている。

10年以上前の本であるが、全く色褪せない。今でも十分に通用するし、Ciscoがこの時代から大きく飛躍した事は本書の内容の確からしさを強く証明している。

以下、市場成熟度毎の採るべきイノベーション戦略。(他の本だとマーケティングや戦略論に属すような話も全部イノベーション戦略という扱い)

■製品リーダーシップ・ゾーン(成長期)
・破壊的イノベーション:今までになかったテクノロジーやビジネスモデルにより新しい市場カテゴリを創造
・アプリケーション・イノベーション:既存テクノロジーの応用分野を新たに発見することで新規市場を創造
・製品イノベーション:既存市場・既存製品に対して、前例がない機能の追加をすることで差別化
・プラットフォーム・イノベーション:下位にある既存テクノロジーの複雑性を隠すための単純化

■顧客インティマシー・ゾーン(成熟期)
・製品ライン拡張イノベーション:既存の製品に構造的な変更を加え、独立したサブカテゴリー創造
・機能強化イノベーション:製品ライン拡張イノベーションの方向性をさらに進めていき、より細かい変更を基盤からより離れた部分で行う
・マーケティング・イノベーション:購買プロセスでの潜在的顧客とのやりとりにおける差別化にフォーカス
・顧客エクスペリエンス・イノベーション:機能的な差別化ではなく、製品が提供するエクスペリエンスで価値提案

■オペレーション・エクセレンス・ゾーン(成熟期)
・バリュー・エンジニアリング・イノベーション:既に確立した製品の外部的な属性を変えることなく、原料や製造プロセスのコストを削減
・インテグレーション・イノベーション:多様な構成要素をひとつの集中管理型のシステムに統合することで、顧客の維持管理コストを削減
・プロセス・イノベーション:製品を作り出すプロセスから無駄を排除することで利益率を向上
・バリュー・マイグレーション・イノベーション:コモディティ化しつつある構成要素から離れて、より利益率が高い領域にビジネスモデルをシフト
■再生ゾーン(衰退期)
・自立再生イノベーション:自社内の資源を使って、成長する新規市場カテゴリーに自社の方向性を変更する
・企業買収再生イノベーション:カテゴリー再生の問題を外部企業の合併や買収により解決する
・収穫・撤退
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