世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール  ハイパフォーマー集団が大切にする3つの仕事力
作佐部 孝哉
日本能率協会マネジメントセンター (2014-11-27)
ISBN:9784820719113
1,512円
購入:2016年1月17日 1,512円
読了:2016年1月17日
★★★☆☆
オーディオブックにて視聴。
前半はなんかどっかで聞いたことがある内容が多いなぁという感じは受けたけど、いくつかハッとさせられる内容もあった。この手の本をよく読む人は目新しさを感じられないかも知れない。

また、この方自身が凄く良く出来る方なのだろう、明日からすぐ実践という割には内容はやや抽象的だなという印象。

例えば「銀の銃弾を持て」というアドバイスはキャッチーだが、システム屋の世界には「銀の銃弾などない(何にでも使える万能のやり方はない)」って別の格言もあるので、何故アクセンチュアの人がこのワードを使うんだ・・という違う角度の事がきになったりもした。

ハイパフォーマーの3要素
・未来を描く「構想力」
・多様な人材を活かす「人間関係構築力」
・決めたことをやり抜く「実行貫徹力」

といわれればまぁ、反論の余地は特にないのだけど、この三つのどれかを長じさせるだけでも大変なことだ。僕なら若い人に仕事を教えるなら、同じこの3要素に対して次の様にアドバイスする。

・未来を描くためには「今」を知る必要がある。
 新しいことを考えるなら「何が普通で、何が普通でないか」を
 見極められる程度の知識を蓄えよう
・まずは自分の足らない部分を「他の人(特に先輩)」を
 使ってどう埋めるかを考えよう。他の人の能力を見極め
 上手く組み合わせる目と、協力を引き出すスキルが磨かれる。
・実際の所「実行する」ことはとても難しい。難しい事ほど先送り
 したいという真理が働くし、手を付けてもアレコレ悩んでしまう。
 まずは「手を付ける」ことの障壁を引き下げる為に5分だけでも
 取り組むところから始めよう。やってみて悩んだら相談しに来て。

この3要素は確かにとても重要だけど、それだけに簡単な事ではない。むしろ、実行貫徹力ひとつだけで本が1冊以上書けるぐらい難しい。

そんなわけで、この本については「(企画屋orコンサルとして)ハイパフォーマーと呼ばれる人になるための方針と心構えを分かりやすく解説します」本だと捉えるのが良いと思う。この本でハイパフォーマー像を掴んだ後は、自分なりに考えて工夫するもよし、この本に書かれているようなxx力について書かれている本を読むも良し。つまりは、入門書、ですな。

10年選手の僕としては、もう一段レベルアップするためのブレークスルーポイントを求めていたので、本書は少し"初歩的すぎた"感はある。ただ、いくつか「あー、こういう点は僕には足りてないな」と今の自分とハイパフォーマー像を照らして考えられたのは良い発見だったと思う。
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