一冊からもっと学べる エモーショナル・リーディングのすすめ
矢島雅弘
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2014-11-20)
ISBN:9784799315927
1,404円
購入:2014年11月16日 1,404円
読了:2014年11月29日
★★★★☆
著者様よりご献本。

かつてワクワクドキドキしながら手に取っていたビジネス書。そこに書かれている事が新鮮で、右も左も分からなかったあの頃は本から学びつづけることで、いつかは自分もデキる人になれると夢見ていた。

色々な本を読み、学び、会社の中でも中堅所にさしかかったこの頃では、悲しいことに本に対するトキメキは既に消え失せてしまっていた。

本書を読んで、真っ先に感じたのは、そんな冷めた自分の姿勢である。

仕事で追い詰められていた数年前の自分は、いくつかの書籍を手に取り、感動し、自分なりの仕事術を必死で築いていた。苦しかったけど、同時に本と向き合うその時間がとても豊かな物であったとも思う。

なるほど、最近本が雄弁に語らないと思ったら、読んでいる僕が斜に構えていたからか、と。何冊読んだか、それをどれだけ美しくメモに残したか・・そんな形式ばかりに気を取られ、本を楽しむという基本をすっかり疎かにしていた。

読書とはもっと自由で、もっと楽しく、人それぞれ「快」と感じる付き合い方があって、自分が成長・変化すれば読むべき本も、本との付き合い方も変わっていくもの。僕は見事に落とし穴にハマっていたのだ。

1700冊以上の本を読み、その魅力を新刊ラジオで伝えてきた矢島さんがいつか通った道が紹介された本書には、僕らが越えるべき壁、抜け出すべき落とし穴が実に丁寧に紹介されている。

読書がニガテという方にもお奨めだけど、読書に冷めている人にも是非お奨めしたい。きっと、あなたの読書をもっと自由に、もっと楽しい物へと変えていくヒントと出会うことができるだろう。
【引用】
「自分は著者のように行動できない、やっぱり自分はダメだ。」
そういった悲観的な感想でビジネス書を読み終えてしまう人も多いでしょう。でも「わからない」「できない」のは当たり前なのです。
(中略)そもそもビジネス書を読もうとしている時点で、「駄目な自分を何とかしよう」「ちょっと知識を得て、自分に刺激を与え、何かを変えよう」と思っているはずです。それなのに、自分がダメだということを再確認するだけで終わってしまうのでは、非常にもったいない読書です。 (P8)
著者の完全超人具合に読んでて逆に凹む事ってよくあるよなぁって。できないこと、分からないことがあるということは、そこに成長のチャンスがあるって事なんだけど、最初の頃は中々そうは考えられないんだよね。
こちらが疑問や共感を投げかけないと、相手は一方的に喋るだけになってしまうばかりか、下手をすれば、何も言葉を発してくれません。逆に、自分が感じたことや思ったことを投げかければ、相手はそれについての答えを返してくれます。つまり、コミュニケーションをとることで、能動的に著者の方の主張を引き出すことができるのです。 (P24)
コミュニケーションの基本は、双方がコミュニケーションを取るぞと言う姿勢になることだなと。読書を「著者」とのコミュニケーションと捉えるなら、(自分の中で)反応を返すことで、著者の主張が見えてくるのかも。
ある程度の読書経験を重ねれば、自然と読書スピードは上がっていく(中略)読書を重ねて基本的な知識が備わったことで、結果的に本を読むことが早くなっているのです。 (P36)
早く読むことを目的にするのではなく、早く読めるように基本知識を習得していくことが大事。例え、速読で素早くインプットできても、それを理解するための基本知識が不足しているなら結局理解はできない。
なかには「これは○○の入門的な本です」と書いてあっても、著者のレベルが高すぎて実質的に入門レベルではないこともあるので気をつけたいところです。 (P59)
あるあるw